Trelogi

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売買ルールマニュアル

0. 判定精度について

このマニュアルでは、Trelogiで使う売買ロジックの仕組み・パラメータ・判定ルールを詳しく説明します。ここで説明するルールは、WEB版とアプリ版の両方に共通する内容です。

ただし、同じルールでも、約定や決済が「1分足のどのタイミングで発生したか」を判定する精度は、利用する版によって異なります。

版判定の粒度想定される違いが出る場面
WEB版 全時間足を1分足ベースで判定 1分足のOHLCから判定できる範囲で処理。1分足の中で複数イベント(例:利食いと損切りの両方到達)が同時に発生したとき、どちらが先に動いたかは特定できず、優先順位のルール(本マニュアル第7章)で決定します。
アプリ版 全時間足を1秒足ベースで判定 1秒単位の価格推移を使ってイベントの前後順を判定。1分足の中で利食いと損切りの両方に到達した場合も、原則として1秒足上で先に到達した方で決済します。ただし、同じ1秒足の中で複数条件に到達した場合は、その1秒足内の前後順までは特定できないため、優先順位のルールで判定します。

どちらも扱える時間足は共通で、1分足から日足まで12種類に対応しています。検証のロジック自体は同じですが、より実態に近い執行順を確認したい場合はアプリ版での再検証が有効です。

本マニュアルの「1分足内の優先順位」「同一1分足での決済と新規エントリー」のルールは、主にWEB版の判定動作の説明です。アプリ版では1秒足の順序で前後関係をより細かく判定します。ただし、同じ1秒足の中で複数条件が成立した場合は、その1秒足内の順序は特定できないため、優先順位のルールで判定します。

1. 全体の構造

Trelogiの売買ルールは、以下の構成になっています。

仕掛け シグナル検出方式 1. HLバンド 2. ピークボトム 3. IR(指定時刻) 4. ローソク足ブレイク 5. インジケーターカスタム × 約定方法 1. 即仕掛け 2. 当足の終値 3. 翌足の始値 4. シグナル足の高値安値 フィルター(任意) インジケーター: SMA / EMA / RSI / RCI / MACD STC / PBトレンド / IR / VWAP ローソク足 / 時間帯 / 祝日取引 / マルチタイムフレーム 決済条件 利食い 損切り トレイリング 反転返済 時間切れ 指定時刻 セッション終了 シグナル足基準損切り HLバンド逆ブレイク

仕掛けは「シグナル検出方式」と「約定方法」の2つの軸を組み合わせて設定します。さらにインジケーターフィルター・ローソク足フィルター・時間帯フィルターで条件を絞り込めます。

決済条件は複数の条件を同時に有効にでき、いずれか1つでも条件を満たした時点で決済されます。


2. シグナル検出方式

以下の5種類のシグナルから1つを選択します。アプリ版では、このほかに「2-6. 売買記録」も選べます。

2-1. HLバンドシグナル

HLバンド(過去N本の高値の最高値・安値の最安値で作った帯)のブレイクアウトでシグナルを発生させます。

2-2. ピークボトムシグナル

HLバンドのピーク(高値の頂点)とボトム(安値の底点)を検出し、そのブレイクまたはリターンでシグナルを発生させます。

ブレイク(初期値)

リターン

ブレイクから確認期間を経た後、再び価格が元の水準に戻ってきたタイミングでシグナルとなります。

パラメータ説明初期値
確認本数ブレイク後の確認として使用する本数3
オフセット再割り込み判定のオフセット(ポイント)0

トレンド転換(アプリ版のみ)

ピークとボトムの並びから判定したトレンドの状態が切り替わったタイミングでシグナルとなります。ブレイク/リターンが「価格が水準を抜けたか」を見るのに対し、こちらは「トレンドの向きが変わったか」を見ます。

パラメータ説明初期値
転換後転換したあとのトレンドとして何を認めるか(通常トレンドのみ / 実質を含む / 実質のみ)通常トレンドのみ
トレンドレスからトレンドが無い状態からの転換も対象にするOFF
反転買いと売りを入れ替えるOFF
トレンド転換は1秒足のデータを使って判定します。1秒足が無い期間は判定の対象外になるため、検証後に対象となった期間の割合が表示されます。

2-3. IRシグナル

イニシャルレンジ(寄付き直後の指定時間帯における高値と安値)を基準にシグナルを発生させます。

ブレイク(初期値)

リターン

ブレイク後、確認を経てから再割り込みが発生した時点でシグナルとなります。

パラメータ説明初期値
確認本数ブレイク後の確認として使用する本数3
オフセット再割り込み判定のオフセット(ポイント)0

2-4. ローソク足ブレイク

直前のローソク足の高値・安値のブレイクでシグナルを発生させます。

モードA: 陽線/陰線判定(初期値)

直前のローソク足のタイプに応じてブレイク方向が変わります。

モードB: 単純ブレイク

直前の足のタイプを問わず、単純に高値・安値のブレイクで判定します。

オプション

単純ブレイク+反転+即仕掛けの場合、エントリーと同時刻の1分足では決済判定を行いません(ブレイク方向に価格が動いている最中のため)。

2-5. インジケーターカスタム条件

インジケーターフィルターで設定した条件そのものを、エントリーシグナルとして使用します。条件が成立した時点でシグナルが発生します。

即仕掛けは使用不可(条件成立は足の終値確定時点で判定されるため)。既定の約定方法は「当足の終値」扱いの挙動になります。

2-6. 売買記録(アプリ版のみ)

アプリ版アプリ版の[売買記録]画面に入力した売買記録のエントリー(売買・日時・価格)を、そのまま仕掛けとして使います。決済は記録の決済ではなく、この画面の決済条件で判定します。

約定方法は即仕掛けに固定され、1秒足精度はオフにできません。シグナル足基準損切り・エントリーシグナル反転返済・分割売買は使えません。記録の入力方法は売買記録のマニュアルを参照してください。

3. 約定方法

シグナル発生後、どのタイミングでエントリーするかを選択します。以下の4種類から選びます。

約定方法説明
即仕掛けシグナル発生時に、その足の中で到達した価格でそのままエントリー
当足の終値シグナルが発生した足の終値でエントリー
翌足の始値シグナルが発生した足の次の足の始値でエントリー
シグナル足の高値安値シグナル足確定後、そのシグナル足の高値(買い)または安値(売り)を次の足以降で抜けたらエントリー

シグナル足の高値安値(ブレイク方向)

シグナル足の高値(買い)または安値(売り)を、後続の足で突破した時点でエントリーします。

シグナル足の高値安値(リターン方向)

ブレイクの逆バージョンです。シグナルの否定(反対側のブレイク)で逆方向にエントリーします。


4. インジケーターフィルター

エントリーシグナルが発生したトレードに対して、追加のインジケーター条件で絞り込みます。条件を満たさないトレードはエントリーしません。

設定方法

マルチタイムフレーム(別時間足での評価)

SMA・EMA・RSI・RCI・MACD・STC・PBトレンドでは、メインで使う時間足とは別の時間足を選択できます。たとえば5分足でエントリーを検討しつつ、1時間足のSMAの向きで絞り込む、といった使い方ができます。

対応インジケーター

単純移動平均(SMA)

指定期間の終値の単純平均。

指数移動平均(EMA)

直近の値に重みを置いた移動平均。価格変動への反応が単純移動平均より速い。

RSI(相対力指数)

一定期間の値上がり幅と値下がり幅から算出される、買われすぎ・売られすぎの指標。0〜100の範囲。

RCI(順位相関指数)

価格の順位と時間の順位の相関を示す指標。-100〜+100の範囲。

MACD(移動平均収束拡散)

短期と長期の指数移動平均の差を利用した指標。

STC(ストキャスティクス)

一定期間の価格帯における現在価格の位置を示す指標。

IR(イニシャルレンジ)

寄付き直後の指定時間帯の高値と安値。

PBトレンド

HLバンドのピーク・ボトムからトレンドの方向を判定する指標。

実質トレンドについて: 高値切り上げ+安値切り下げ、または高値切り下げ+安値切り上げといった通常のトレンドレス状態でも、過去のピーク/ボトムの水準を価格が超えた場合は「実質上昇/下降トレンド」と判定します。実質上昇トレンドは安値が直近ボトムを割り込むと解除、実質下降トレンドは高値が直近ピークを超えると解除されます。

条件説明
上昇トレンド高値・安値ともに切り上がっている状態
上昇トレンド(実質含む)通常の上昇トレンド + 実質上昇トレンド
実質上昇のみ実質上昇トレンドのみ(トレンドレスだが過去のピーク水準を超えた状態)
下降トレンド高値・安値ともに切り下がっている状態
下降トレンド(実質含む)通常の下降トレンド + 実質下降トレンド
実質下降のみ実質下降トレンドのみ(トレンドレスだが過去のボトム水準を割り込んだ状態)
トレンドレス方向感のない状態
高値切り上げ / 切り下げ直前のピークが前回より高い / 低い
安値切り上げ / 切り下げ直前のボトムが前回より高い / 低い
上昇波動 / 下落波動HLバンド陽転中 / 陰転中

VWAP(出来高加重平均価格)

出来高で加重した平均価格。現在の価格がVWAPより上か下かでトレンド方向を判定します。

リセットモード説明
セッション毎各セッション(日中・ナイト)の開始時にリセット
日中+ナイト日中セッション開始時にリセット(ナイトセッションを通して継続)
ナイト+日中ナイトセッション開始時にリセット(日中セッションを通して継続)
条件説明
終値 > VWAP終値がVWAPを上回っている
終値 < VWAP終値がVWAPを下回っている

共通オプション

演算子

演算子説明
>(より上)左辺が右辺を上回っている
<(より下)左辺が右辺を下回っている
上抜け直前の足では下回っていたものが、現在の足で上回った
下抜け直前の足では上回っていたものが、現在の足で下回った

売買別(自動反転)

有効にすると、売りトレードの判定時に条件が自動的に反転されます。

交差のルックバック

交差条件(上抜け・下抜け)において、直前N本以内に交差があれば条件成立とする設定です。0の場合は現在の足のみで判定します。

経過本数(クロスカウンター)

演算子「>」「<」の条件に対して、2本のラインがクロスしてからの経過本数を範囲指定できます。

※ PBトレンド・IR・VWAP・ローソク足フィルターには経過本数の設定はありません。


5. ローソク足フィルター

エントリーシグナルが発生したトレードに対して、シグナル足の前のローソク足の形でフィルタリングします。

設定方法

対象足

条件

条件判定内容
高値切り上げN本前の高値がN+1本前の高値より高い
高値切り下げN本前の高値がN+1本前の高値より低い
安値切り上げN本前の安値がN+1本前の安値より高い
安値切り下げN本前の安値がN+1本前の安値より低い
陽線N本前の終値が始値より高い
陰線N本前の終値が始値より低い
十字線N本前の終値と始値が同値

オプション

その他のフィルター

時間帯フィルターは他のフィルターと違い、インジケーター判定が前足の終値で行われるのに対し、エントリー時刻そのもので判定されます。

6. 決済条件

ポジションを決済する条件です。複数の条件を同時に有効にでき、いずれか1つでも条件を満たした時点で決済されます。

利食い幅

指定した値幅(ポイント)以上の利益が出たら決済します。

損切り幅

指定した値幅以上の損失が出たら決済します。

シグナル足基準損切り

エントリーシグナルが出た足の確定後の高値・安値を基準にした損切りです。

トレイリングストップ

利益が指定閾値に到達した後、最高含み益から指定した幅だけ逆行したら決済します。利益を伸ばしつつ、一定の逆行で利益を確定する手法です。

パラメータ説明初期値
開始利益トレイリングが有効になる含み益200
逆行幅最高含み益からの許容逆行幅100

時間切れ返済

エントリーした足の次の足からカウントを開始し、指定本数に達した足の終値で決済します。

指定時刻返済

指定した時刻に到達したら、指定時刻到達後の始値で決済します。

セッション終了返済

取引セッションの終了時にポジションを決済します。

条件付きセッション終了

日中/ナイトのいずれかを有効にした状態で「条件付き」を有効にすると、含み損益に基づく条件判定を追加できます。

条件を満たした場合のみ決済が実行されます。条件を満たさない場合はセッション終了では決済されず、他の決済条件またはエントリーシグナル反転までポジションが維持されます。

HLバンド逆ブレイク返済

エントリー方向と反対側のHLバンドをブレイクしたら決済します。エントリーのHLバンド期間とは別に、決済用の期間を指定できます。

エントリーシグナル反転返済

保有方向と反対の基本エントリーシグナルが発生したら決済します。インジケーターフィルター等は返済判定には使用しません。

反転返済による決済と同時に、反対方向のポジションを新たに建てます(ドテン)。

7. 決済の判定ルール

基本原則

有効にした決済条件のうち、最も早く条件を満たしたもので決済されます。

同一足内で複数条件が該当した場合

WEB版同じ1分足の中で複数の決済条件に同時に到達した場合は、1分足の高値・安値からでは前後順が特定できないため、以下の優先順位で判定します。

  1. 利食い
  2. HLバンド逆ブレイク
  3. 損切り
  4. トレイリング
  5. セッション終了
  6. 時間切れ
  7. 指定時刻
  8. エントリーシグナル反転返済

アプリ版アプリ版では1秒足の順序で前後関係を判定するため、1分足内で発生した複数条件については、原則として1秒足上で先に到達した条件で決済します。

1秒足でも、同じ1秒内の前後順は特定できません。
たとえば利食い幅10円・損切り幅10円のように幅が非常に狭い設定では、同じ1秒足の高値と安値の中で利食い水準と損切り水準の両方に到達する可能性があります。この場合は、その1秒の中でどちらが先だったかまでは分からないため、上記の優先順位で判定します。つまり、アプリ版は「1分足より細かく順序を判定できる」という意味であり、「同時到達が絶対に起こらない」という意味ではありません。

同一1分足内での決済と新規エントリー

WEB版同じ1分足の中で、決済と新規エントリーが同時に起こりうる場合があります。1分足の高値・安値だけではどちらが先だったか確定できないため、順番が不明な場合は決済のみを行い、新規エントリーの判定は次の1分足から行います。

ただし、エントリーシグナル反転返済によるドテン(決済と同時に反対方向の新規エントリー)は、反転返済成立時に同時に発生する自然な動作として、同じ1分足内で実行されます。

同じ時間足内の売買制限

設定しているメインの時間足の1本の中では、同じ方向の新規エントリーは1回までです。反対方向のエントリーは1回まで可能です。時間足が切り替わると、新たに判定されます。


8. 仕掛けオプション

売買方向

設定説明
買い・売り両方買いシグナルと売りシグナルの両方でエントリー
買いのみ買いシグナルのみでエントリー
売りのみ売りシグナルのみでエントリー

時間帯フィルター

指定した時間帯でエントリーを制限します。

祝日取引フィルター

日本の祝日中の取引を絞り込みます。「限定」「除外」から選択します。


9. パラメータ初期値一覧

基本パラメータ

パラメータ初期値
HLバンド期間7
メインで使う時間足240分(4時間足)
売買方向買い・売り両方

シグナル検出

パラメータ初期値
シグナル検出方式HLバンドシグナル
約定方法即仕掛け
有効期限(高値安値ブレイク/リターン時)5本
ピークボトム期間7
IR開始時刻 / 終了時刻09:00 / 09:30
リターン確認本数 / オフセット3 / 0
ローソク足ブレイクモード陽線/陰線判定

決済条件

パラメータ初期値初期状態
利食い幅300有効
損切り幅200—
シグナル足基準損切りオフセット10—
トレイリング開始利益200—
トレイリング逆行幅100—
時間切れ経過本数10—
指定時刻15:10—
セッション終了(日中/ナイト)——
HLバンド逆ブレイク期間2—

インジケーターフィルター

※ 時間足のデフォルトはすべて「メインで使う時間足」です。

インジケーターパラメータ1パラメータ2その他
単純移動平均短期: 25長期: 75—
指数移動平均短期: 12長期: 26—
RSI短期: 9長期: 25閾値: 70
RCI短期: 9長期: 25閾値: -80
MACD短期: 12長期: 26シグナル: 9
ストキャスティクス%K: 13%D: 5スローイング: 4、閾値: 80
イニシャルレンジ開始: 09:00終了: 09:30—
PBトレンド期間: 7——
ローソク足フィルターN本前: 1——
VWAPリセット: セッション毎——